授業

大学の授業の履修登録のシーズンがまたやってきました。

僕はけっこうしっかり調べて何の授業を取るか決めるタイプで、授業のシラバス(授業計画や受講者に求める知識が書かれたもの)も興味のある科目は一通り目を通して何を取るか決めます。

しかし今回はそれほど調べることはしませんでした。なぜなら今期には僕の専攻である『自然言語処理』と、前から強い興味を持っていて一度学んでみたいと思っていた『関数型プログラミング』の授業があり、取る授業をほぼ決めていたからです。

ところが、僕が履修登録をウェブ上で進めていると、研究室の同期に「一緒にサイバーセキュリティの授業を取らない?」声をかけられました。サイバーセキュリティに興味がないわけではありませんが、残念ながら時間割が関数型プログラミングと被っていました。逆に関数型プログラミングの授業に誘ってみましたが、授業は英語だし、内容も難しそうだし、シラバスにもわざわざ「骨のある授業です」と書いてあるしであまり乗り気ではないようでした。

実際、授業による負担の大きさは僕にとっても懸念事項で、一度は目をつぶってとにかくやってみたいからと取ることにしたものの、改めて指摘されると気がかりです。僕たちの本業は研究であり、特に大学院の入学時に専攻を変えている分この分野にかけてきた時間が少ない僕にとって何に労力と時間を割くか、というのは無視できる問題ではありません。というか、難しい上に英語の授業を自分ひとりで受けて、万が一単位を落としてしまったら目も当てられません。それに同期もなかなか熱心に誘ってくれるので、まあ研究室内の人間関係を良好に保っておくためにもサイバーセキュリティを取ろうかなと思いました。

ということで今日はサイバーセキュリティの授業に出たのですが、やはり迷う。この授業はセキュリティの中でも暗号理論についての講義で、興味がないわけではないけど、僕がすでに知っていることも多そうだし、理論中心であまり今後役に立ちそうもない……。もちろん暗号理論の話が好きな人もいるのはわかっていますし、そういう人にとっては良い授業なのでしょうが……。

受ける授業を変えるとしたら今週がリミットなので、悩みながら研究室に戻ってくると留学生に「関数型プログラミングの授業を取ったことはある?」と聞かれました。とりあえず「僕はないよ、○○くんが取ったことあるはずだから何か質問があれば彼にするといいかも」と返しましたが、なんと、つまり同じ研究室の留学生も関数型プログラミングを取るっぽいのです。あとで改めて聞いてみましたが、やはり取りそうです。彼なら英語も問題なく聞き取れるだろうから僕が聞き取れなくても質問できるし、これは心強い。そういうわけでめでたく関数型プログラミングの授業を取ることにしました。やった~!